続「どんぐりと山猫」考

today 2010(平成22)年2月19日(金) 旧1月6日
100years ago 1910(明治43)年2月19日(土) 旧1月10日

ジョン・ベスター英訳の「どんぐりと山猫」のタイトルはWILDCAT AND THE ACORNS つまり「山猫とどんぐり」になっています。日本語と英語の間の語順の逆転は、氏名からはじまって住所、年月日、野球のストライク・ボールにいたるまで、いやがらせかと思うほどたくさんあります。

そこにどういう文化的な違いがあるのはわかりませんが、一般的には日本語ではキモを后に、英語では前にと云えるのではないでしょうか。

ケンジ君の雨ニモマケズ(最后に「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」)とマーティン・ルーサー・キング・ジュニアのワシントン大行進での演説(最初に「I have a dream」)も想い起こさされます。

この仮説をあてはめると、「どんぐりと山猫」の真の主人公は山猫と云うことになります。なるほど、裁判に一郎を呼び出したのも、また、その后二度と呼ばなくなったのも山猫、つまり物語全体をコントロールしているのは確かに山猫だなぁと今更ながら気がつきます。

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鶴ケ池です。2月16日記事の亀ケ池は、奥の道路の更に奥です。今朝の盛岡は寒さが幾分ゆるんだため氷も溶け、とてもスケートどころではありません。

【今日の1冊】
 WILDCAT AND THE ACORNS and Other Stories ジョン・ベスター訳 1985年講談社
 標題作品のほか、なめとこ山の熊、注文の多い料理店、セロ弾きのゴーシュなどの英訳が収められています。
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